鷹野純那さん
専攻:Kinesiology
UPAA事務局によるインタビューシリーズ。今回は、オレゴン州立大学(OSU)に進学された、鷹野純那さんにお話を伺います。Athletic Trainerになるという夢を持って、オレゴン州立大学のインターナショナル・イヤー・ワンに進学された鷹野さん。Covid-19の影響で1年目の渡米は叶いませんでしたが、持ち前の積極性で学びの多い1年を過ごされたようです。かなりのハードワークをこなしたようですが、どのように日々の授業に取り組んでいたのでしょう。貴重なお話が伺えましたので、ぜひ海外進学を検討中の皆さんも参考にしてみてください。
鷹野純那さん プロフィール
目次
憧れの国で見つけた、本当に学びたいこと。 授業は爆速。予習に費やされた睡眠時間。 復習のような数学にも、新しい発見が。 相手を認めつつ、誰も傷つけないように自分の意見を伝える。 現地の友人もできて準備万端。いよいよアメリカへ。それでは鷹野さん、どうぞよろしくお願いいたします。
鷹野さんよろしくお願いします。
UPAA鷹野さんがめざしているAthletic Trainerという職業ですが、日本で私たちがイメージする「トレーナー」とは少し違っていて、アメリカでは国家資格なのだとか。医師と協力してアスリートの救急医療、臨床診断を行ったり、怪我や病状のリハビリテーションを行ったり。リスクを幅広く管理する現場のメディカルスタッフ、といったところでしょうか。どうして、この職業に関心を持ったのか、教えていただけますか?
鷹野さん昔からスポーツが大好きだったんです。自分がプレイするのも好きですし、観戦するのも大好きでした。中学生の時に、父の会社のバレーボールチームが、リーグ戦でいいところまで進んで、応援に駆り出されたんです。私自身もバレーボールをやっていたのですが、初めて試合を生で観て、本当に感動しました。それからすっかりバレーボール観戦にはまってしまい、動きやゲームを分析するアナリストや、プレイヤーの動きを指導するコーチなどの仕事に魅力を感じるようになっていったんです。
UPAAプレイヤーを支える裏方の仕事ですね。
鷹野さんはい。陸上部に所属していたこともあったのですが、ハードルや走高跳をしている姿を自分たちで撮影して、腕や脚の動きの研究をしていたこともありました。そういう経験も、自分の関心を深めるきっかけになったのかもしれませんね。
UPAA「アスリートを支える仕事」という夢が生まれて、それからアメリカの大学を志望するまでには、どんな経緯があったのでしょうか?
鷹野さん海外の文化には以前から興味があったんです。母の親友がアメリカに住んでいるのですが、昔から家族ぐるみの付き合いがあって、日本に来るときは2人の娘さんと一緒に私たちを訪ねて来てくれるんです。よく向こうの生活の話を聞いていました。私が通っていた学校の話をすると、当たり前のように思っていたルールやマナーについても、ハッとさせられるような質問が飛んでくるんです。海外の自由な雰囲気やものの考え方に、すごく惹かれました。
UPAA海外からの視点に気づかされることって、ありますよね。日本で暮らしていると、なんとなくそういうものかと流されてしまうところですが。
鷹野さん
あとは、親しい高校の先輩が卒業後にアメリカの大学に留学したのですが、それも大きな刺激になりました。話を聞いているうちに、だんだんと「選択肢は日本だけではないな」と思うようになっていきました。
高校3年生になってからも、初めのうちは日本の大学を検討していて、オープンキャンパスなどにも参加していたのですが、なかなかピンと来なくて悩んでいたんです。でも、そのころからアメリカの大学のことを調べるようになって、自分が学びたい分野がKinesiologyだということが分かってきて。そこから、Kinesiologyを学べる大学を探すようになっていきました。
UPAAのことを知ったのもそのころですか?
鷹野さんはい、高校3年生の夏にパンフレットをもらったんです。当時はまだ、アメリカの大学に憧れてはいたものの、どうやって踏み出せばよいのかわかっていませんでした。UPAAとの出会いは、アメリカ進学を決意する決定打になったと思います。
UPAAご家族はすぐに賛成してくれましたか?
鷹野さんいえ、初めは反対されていたんです。海外に行きたいのであれば、TOEFLで最低限のスコアを取ること、という条件を出されてしまいました。すぐに数日後の試験を予約したのですが、実はまだTOEFLの勉強をしたこともなかったんです。
UPAAぶっつけ本番ですね。でも、そこで既定のスコアを取れたのですよね?
鷹野さんはい、家族は難しいだろうと思っていたようですが、なんとか認めてもらえました。初めての受験でスコアが取れたのは意外でしたが、高校にネイティブの先生がいたことも大きかったかもしれません。よくWritingを見てもらったり、英会話に付きあってもらったりしていました。環境にも恵まれていたのかもしれませんね。
UPAAその後も、進学までにTOEFLのスコアを伸ばしていきましたよね。どんなふうに勉強していたのでしょうか。
鷹野さん英語の勉強に集中できたのは、高校を卒業してからですね。高校在学中は、日本の大学受験用にまんべんなく授業を取る必要があって、思うように英語の学習時間を確保することができませんでした。ベストスコアを伸ばせたのは、自粛期間中に家庭教師の先生にWritingやSpeakingの練習を見てもらったおかげだと思います。
それでは、そろそろ大学生活について伺っていきましょう。コロナ禍・オンライン授業という想定外の状況でしたが、振り返ってみてどんな1年でしたか?
鷹野さん家族から「こんなに勉強している姿を見るのは初めて」と言われるくらい勉強しました。一日10時間ぐらい学習していたと思います。
UPAAほぼ勉強漬けですね。
鷹野さん同じ教科の授業が週に3回ほどあって、爆速で進んでいくんです。言葉のハンデがあるので、ついていくのがやっと、という内容もありました。特に化学は1年目で修了なので、日本の高校の授業とはスピード感がまったく違います。とにかく圧倒されました。
しかも、日本からのオンライン参加ですよね。不自由な点もあったのではないでしょうか。
鷹野さんやはり時差ですね。本当に大変でした。授業がはじまるのはだいたい深夜で、最初のうちはほとんど睡眠をとらずに授業を受けていました。1週間で合計8時間も寝ていないと思います。科目によっては日本時間の早朝に始まる授業を選択できたのですが、それでも予習のために深夜まで起きていて、ほとんど寝ないで授業に臨んだこともありました。
UPAA言葉のハンデもありますし、予習は大事ですよね。
鷹野さん授業で使用するプリントが前日にアップロードされるので、ダウンロードしてすべて予習していたんです。授業で指名された時や、学生同士でディスカッションする時に、きちんと回答できるように準備しておきたくて。
UPAA本当にお疲れさまでした。
鷹野さん2学期の化学はオンデマンド形式の授業だったので、受講時間を調整して、睡眠時間を増やすことができました。でも、その分課題が多くて大変でした。オンデマンドの授業は、自分で予定を立てられるのは良いのですが、クラスメートとの交流がないので、そこはデメリットかもしれませんね。
UPAA大学の設備や学習環境はいかがでしたか?
鷹野さん授業の進め方や内容、評価基準については、はじめにもらったシラバスに分かりやすくまとまっていました。教科書はデジタル版を購入できますし、無料で24時間閲覧できるライブラリーもありました。課題や小テストもすべてデジタルです。eキャンパスのシステムも充実していて、学習環境で不便を感じることはなかったと思います。
どんなシステムが使われているのですか?少し詳しく教えてください
鷹野さんOSUでは主にCANVASという学習管理システムを使っていて、学生一人ひとりに専用のページが用意されていました。先生から学生への課題の割り振りも、このシステムを使います。化学の授業では、それとは別にTOP HATというシステムも使っていました。授業中、画面に突然小テストが表示されるようになっていて、回答しないと欠席扱になってしまうんです。正しい答えも選ばなければならないので、授業に緊張感がありました。TOP HATではグループチャットも使えましたね。他にも、宿題用や資料閲覧用など、様々なプラットフォームがありました。
もちろん、テストもオンラインですよね?
鷹野さん
はい。テストは実施方法に細かいルールがありました。まずは、パソコンのカメラで自分の顔と身分証明書を映して、本人であることを証明します。そのあと部屋をぐるっと一周映して、不正がないことを証明します。
カンニングペーパーの持ち込みは許されているのですが、ペーパーのサイズに規定があって、テストの前にカメラに映すことになっていました。記入する内容は何でもOKです。電卓の使用も許可されていました。
成績に直結する部分なので、やはり厳重ですね。
鷹野さんプリントアウトしたテスト用紙に手書きで回答するパターンもありました。PDFで提出します。テストは日本時間の日中にアップロードされることが多かったので助かりました。終了後は、先生が用意した解答をダウンロードして自己採点していました。
では、実際の授業についても伺っていきましょう。OSUの1年のスケジュールを大まかに教えていただけますか?
鷹野さんOSUは4学期制で、1学期10週間の構成です。それにプラスして、finalという期末テストの期間が設けられていました。試験はfinal以外にも、各学期の途中で行われるMid-termというものがありました。
UPAAどんな授業を履修していたのですか?
鷹野さん1学期は、化学、数学、それから英語のSpeaking&ListeningとReading & Writing、KinesiologyのIntroduction to Kinesiology という授業も取りました。合計16単位で、本当に忙しくて大変でした。
UPAA眠る時間もなかった頃ですね。
鷹野さんそれでもめげずに、2学期も17単位を取りました。化学、数学、英語に加えて、Public Healthです。OSUでは、専門分野以外にもBaccalaureate Core Courseという一般教養科目が必修になっていて、アート系、社会系、ヘルス系の中から好きな授業を選ぶことなっているんです。Public Healthもそのうちの一つで、Kinesiology分野の学生はPublic Healthを履修することが必須になっていました。
UPAAどういった内容の授業だったのでしょうか。
鷹野さん
食育、メンタルヘルス、nutritionなどについて学ぶ授業です。面白かったですよ。食品成分表示の授業は、とにかく暗記でした。マークの意味や、マークがどこに表示されているかなど、日本にいるとなかなか実物を確認できる機会がないので。でも、コストコで売っていたブルーベリーがオレゴン州産のオーガニック製品で、「USDA」というマークを見つけたときはなんだか嬉しかったです※。
※アメリカ農務省による認証マークのこと
なるほど、外資のスーパーなら輸入食材が見つけられますね。ところで、3学期も変わらずハードワークを続けたのですか?
鷹野さん
1、2学期をふまえて、さすがに少し授業を減らしました。少しラクな、楽しい科目を受けたいと思ってヨガのクラスを取ったんです。ヨガマットも用意して、格好もばっちりで授業に挑んだら、座学の方で。他の学生も私と同じことを考えていたようで、ヨガレッスンの服装で授業に臨んだら、先生が「!!!」と唖然としていました。
内容としては、ヨガの起源やサンスクリット語の用語などを学ぶ授業でした。体を動かせる授業だと思ったので残念です。オンライン授業の体育はお勧めしません(笑)。
それはそれで、何かの役に立つかもしれませんが(笑)。授業のレベルはいかがでしたか?
鷹野さん
数学は高校で数Ⅲの最後まで学習していたので、復習のような感じでした。1学期は全員必須の基礎クラスだったのですが、このレベルをパスしないと次のクラスには進めないようです。私にとっては既習の範囲だったので、特に苦労はありませんでした。
1学期で基礎クラスを終えられたので、2学期は微分の授業を取りました。微分も高校で学んでいたので、大きく躓くことはありませんでした。
数学の答えはどこの国でも変わりませんからね。高校の勉強は大事ですね。
鷹野さんええ、でも内容としては既に学んだことだったのですが、それでも発見や驚きがありました。たとえば、日本だと三角関数の回答は分数でOKです。でもこちらでは、小数点第何位までを求めるか、文脈を読んで答える必要があるんです。ほかにも、英語での言い回しや証明の手順、着眼点、解答へのアプローチなど、いろいろな学びがありました。ただ正解を導くのではなく、発展レベルの数学を英語で解く経験ができたのは、とても良かったと思います。
UPAA学び直しのような授業のなかにも、新しい発見があったのですね。特にトラブルもなかったようで良かったです。
鷹野さんいえ、それがそうでもなくて。一度、課題の提出期限を間違えてしまったことがあったんです。気がついたのが期限の2時間前でした。その時は、家族知人を総動員して解答合わせをして、なんとか間に合わせました。
UPAA先生が上手に学生を巻き込んでくれるのですね。オンライン授業は受け身になりがちですし、とても大切なことだと思います。ところで、授業の進め方ですが、やはり講義中心ですか?
鷹野さん講義が8割、残りの2割が演習の時間です。化学や生物では、グループ作業もありました。「Microsoft Teams」にブレークアウトルームという機能があるのですが、それを使って先生が学生を3~4人のグループに割り振ります。そこで話し合いながら問題を解いて、その後でまた全員で答え合わせをする、という流れです。
UPAA間一髪でした。海外の大学は評価がシビアなので気が抜けませんね。ほかの科目はいかがでしたか?
鷹野さん
化学の授業はGeneral Chemistryとシラバスに記載されていたので、正直甘く見ていました。基礎分野だと思っていたんです。特にオンデマンド形式の授業だと、自分から探しに行かないと情報のリソースも限られてしまいますし、知らない分野を学ぶのは厳しかったです。キャンパスにいればいつでも先生に質問できるのでしょうが、オンラインだとそういうわけにもいかないので。
授業では、最初に周期表を使った講義を受けたのですが、まず元素名から英語で覚えなおさなければならなかったので、苦労しました。日本では周期表を覚えるのにスイヘーリーベーの語呂合わせを使いますが、アメリカではNaがナトリウムではなくsodiumです。がんばって覚えたのですが、周期表を使った授業は2日で終わってしまい、高校で学んだ内容もあっという間に終わり、これまでに勉強したことのない内容の授業が始まりました。高校の教科書も役に立たないので、日本の大学の薬学部に進学した友人から教科書を借りたりしました。とにかく授業が進むスピードが早いので、ついていくのが大変でした。
1週間に同じ科目が3コマでしたよね。早いはずです。授業は基本的に講義ですか?
鷹野さん
lectureとrecitation(口頭の質問を交えながら行う授業)という2種類の授業があって、lectureは120~130名の大人数クラス、recitationは20名ほどの少人数クラスでした。recitation の授業はおもにペーパーの問題を解く時間で、Teaching Assistantが進行してくれました。lectureの授業よりも人数が少なくて、気軽に質問できたのでよかったです。
チャットを使ったグループディスカッションもありました。留学生は私だけだったので、初めてのときはプレッシャーでした※。でも、メンバーに「英語うまくないしタイピングも早くないのでごめんね」と伝えると、「大丈夫だよ!」「日本はどうなの?」と優しく返してくれて、すぐに打ち解けることができました。
※英語以外のクラスは、学部の授業を履修している。学部の授業では、留学生も現地のアメリカ人学生と一緒に、同じ授業を受講する。
英語の授業はいかがでしたか?発音や聞き取りの面で、苦労はなかったでしょうか。
鷹野さん私の場合、小さいころから英語に触れる機会が多かったせいか、発音やイントネーションを注意されることはあまりありませんでした。Speaking & Listeningの授業では、聞こえた内容を自分なりに要約して、読み上げて、録音したものを提出するという作業があったのですが、いわゆるカタカナ英語になっていたり、アクセントの位置が違ったりする学生には、先生の指導が入っていました。
UPAA発音の苦労が少ない、というのはアドバンテージですね。ReadingやWritingの授業はいかがでしたか?
鷹野さんReading & Writingは、一番苦労した授業です。授業ではレポートの書き方について学んだのですが、引用の仕方、同じ単語や言い回しを繰り返さないなど、たくさんのルールがあるんです。その上で、自分の意図が伝わるように筋道立てて説明しなければいけないので、本当に頭を使いました。もちろん校正ツールも使いますが、少しでも悪い箇所があると単位を落としてしまう、という危機感がありました。
UPAAレポートの書き方は、今後の大学生活に欠かせないスキルですし、今のうちにしっかり身につけておきたいですよね。
鷹野さんはい。しかも、この授業ではレポートを提出して終わりではなく、他の学生のレポートのレビューも書かなければいけないんです。どの授業でも先生が「自分の意見を述べる前に、相手の考えを認め尊重することが最も大切。そのうえで自分の意見もしっかりと伝えること」と言っていたので、レビューを書く時もそのことを意識していました。相手を認めつつ、誰も傷つけないように自分の意見を伝える、というのが本当に難しくて気を使いました。
たとえば、どんなレポートを書いたのでしょうか。教えていただけますか?
鷹野さんちょうどCovid-19のワクチン接種が始まった頃だったので、ワクチンの義務化について自分の意見をまとめたことがありました。別の学生もワクチンについて書いていたのですが、私とは異なる見解だったので、どんな風にコメントすればよいのか、レビューに困りました。
UPAAでも、苦労した分だけ力がついたのではないですか?
鷹野さんそうですね。相手を褒めるボキャブラリーは増えたと思います。初めのうちは I agree with you. ばかり使っていました。でも、留学生向け以外の授業に参加すると、ディスカッションのときにいろいろなフレーズが使われているんです。そこで覚えたフレーズを使って、少しずつ褒めるボキャブラリーが増やしていきました。
UPAA価値観の違う人とのコミュニケーションは本当に難しいです。でもその分得られるものも多いですよね。
鷹野さんええ。Speaking & Listeningの授業でも大きなグループワークが2回あったのですが、これも一筋縄では行きませんでした。
UPAAどんなグループワークだったのですか?
鷹野さん
グループごとにテーマを選んでプレゼンテーションをする、というものです。私たちは、養子縁組をテーマに、歴史や現状、メリットデメリットをまとめて、養子縁組は悪いことではない、という結論を導きました。
メンバーは中国の学生と日本人で、自分以外は皆男の子でした。私がリーダーになったのですが、練習にも参加しない、連絡もとれない、という学生がいたんです。発表用資料を作るのに一人ひとり役割を振り分けていたのですが、提出期限を守ってくれなくて。いろんな人がいるんだな、と勉強になりました。
2回目のグループワークはいかがでしたか?
鷹野さん2学期のグループワークでは、仲良くなった中国の女の子がリーダー役を引き受けてくれました。1学期と同じ日本人の男の子もいて、こちらはチームの雰囲気も良好でした。タイの男の子との時差が3~4時間あって、打ち合わせのスケジュール調整は少し苦労しましたが。
UPAAメンバーに恵まれたのですね。この先の大学生活でも、良い出会いがたくさんあると良いですね。
鷹野さんええ、チームづくりの大変さを学べました。出会いといえば、SNSで偶然、OSUの日本人や日系の学生が集まっているグループを見つけて、そのグループに入ったんです。
現地のコミュニティですか、それは心強いですね。
鷹野さんはい。やりとりは基本的にすべて英語ですが、たまに日本語で投稿すると、カタコトの日本語で返してくれます。仲良くなった2年生の男の子は中学生の頃に渡米したそうです。それならチャットは日本語でもよさそうなものなのですが、彼もいつも英語で返してきます(笑)。このグループを見つけられたのは、ラッキーでした。
UPAA楽しそうですね。いいネットワークが築けそうです。
鷹野さんほかにも、現地の上級生がbuddyとなって一対一でサポートしてくれる仕組みがあるのですが、自分をサポートしてくれることになった2年生の女の子ととても仲良くなったんです。その子の紹介で、現地の学生しか入寮できないような朝晩2食付きの寮に入寮することができました。
UPAAそれはすごいですね!
鷹野さん費用も安いし、留学生がいないので、現地の友達がたくさんできそうで楽しみです。本当にいろいろな面で恵まれていますよね。
UPAAもう準備は万端ですね。さて、いよいよ現地での大学生活2年目がはじまります。今はどんなお気持ちですか?
鷹野さん2年生からはいよいよ生物を履修します。実は血を見るのがあまり得意ではないので、解剖もあまり好きではないのですが、Kinesiologyは生物の分野なので、解剖は避けて通れません。実際に人間の足を解剖する授業があるので、すでに今からドキドキしています。
UPAAだんだんと専門性が高まっていきますね。
鷹野さんはい。Kinesiologyの分野ではBiologyの知識が必要なので、高校で授業を取っておけばよかったな、と今さらですが少し後悔しています。高校では物理を取っていましたが、大学受験レベルの物理の知識はKinesiologyの分野では活用しないでしょうし、生物を選択しておけばよかったです。
UPAA2年目もたくさん学ぶことがありそうですね。渡米は9月ですか?
鷹野さんはい、空港に日本人の男の子が迎えに来てくれる予定です。寮では仲良くなった2年生の女の子も待ってくれています。本当に楽しみで仕方がありません!
UPAA貴重なお話をありがとうございました。素敵な大学生活になることを祈っています。がんばってください!