2023年4月25日
「今回の講義では、大学教育として経済学を学ぶことと卒業後の一般的なキャリアについて紹介します。多くの人々は経済学をお金と結びつけて考えがちですが、それだけではありません。日本の大規模な森林破壊の経済的原因や交通建設プロジェクトの環境への影響など、環境経済学をより具体的に見ていきます。
バハール・ゲゼラヤー准教授(イーストアングリア大学 経済学部)
ゲゼラヤー先生は、財務経済学の准教授であり、経済学部のアドミッション担当ディレクターでもあります。主な研究分野は、時系列分析と計量経済学です。現在は、エネルギー市場の共動性についての研究や、英国の気候政策が企業の効率と生産性に影響を与えるかについても調査しています。
経済学は、ある意味、誤解されやすい専攻の1つです。多くの人が、経済学はお金やお金の仕組みを研究するものだと思っていますが、それは真実ではありません。また、経済学は理論ばかりで、現実世界での活用とは関係がなく、将来の仕事の見通しも明確ではないと考える人もいますが、これも真実ではありません。経済学は、実際には意思決定の研究であり、現代の経済学は、これらの意思決定を現実の政策に応用することに非常に重点を置いています。それは、大規模なものから個々の家族単位のものまで、社会のほとんどのセグメントに適用されるため、柔軟性に富み、多数のサブ分野が存在します。自分の周りの世界を理解し、異なる分野がどのように結びつくかを実感することに興味があるのなら、経済学は間違いなく検討すべき専攻です。